パナソニック エナジーは100年にわたり、「エナジー」を通して社会課題の解決に取り組んできました。「幸せの追求と持続可能な環境が矛盾なく調和した社会の実現」をミッションとして掲げ、サステナビリティへの取り組みを強化しています。

環境の取り組みに関する考え方

パナソニック エナジーは環境分野において、「脱炭素化の実現」と「循環型社会の実現」の2つを重要課題として掲げ、サステナビリティ(ESG)経営に取り組んでいます。いずれの重要課題においても、2050年までのカーボンニュートラル実現を見据えて、2030年の数値目標を定めています。詳細につきましては、パナソニック エナジーのサステナビリティページをご覧ください。

環境への貢献 - パナソニック エナジー株式会社


脱炭素化の実現

人類共通で喫緊の課題である気候変動への対応は、「幸せの追求と持続可能な環境が矛盾なく調和した社会の実現」をミッションとする当社が取り組むべき最大のテーマです。このテーマに対し、製品がエンドユーザに使用される際の「CO₂削減貢献量の拡大」と、原料の調達から当社工場までの「電池生産時のCO₂排出量の削減」の両面で取り組みます。貢献を加速し負荷を低減することで当社の提供価値を最大化するべく、ステークホルダーの皆さまと協働しながらグループ一丸で臨んでいます。

パナソニック エナジーの取り組み

CO₂削減貢献量の拡大

パナソニック エナジーは2008年の⾞載⽤リチウムイオン電池の市場投入以降、ガソリン車から電気自動車(EV)へのシフトを下支えしてきました。ガソリン車からパナソニック エナジーの電池を搭載したEVへの置換のほか、パナソニック エナジーの電池パックによる電動アシスト自転車の普及によって削減に貢献したCO₂排出量は、2022年度で約1,500万トンに上ります。今後さらなるモビリティの電動化を支えていくことで、2030年度のCO₂削減貢献量を約6,000万トン(22年度比 約4倍)とすることを目指しています。

自社工場のCO₂排出量の削減

パナソニック エナジーは「再生可能エネルギーの導⼊」と「省エネルギーの推進」の両面から当社に起因する環境負荷の低減に取り組んでいます。製造拠点への太陽光発電設備の導入に加えて、オフサイトPPAや環境価値クレジット・証書等も活用することで、2023年度末時点でグローバル14拠点でCO₂排出の実質ゼロを達成しました。2028年度にはグローバルの全製造拠点でのカーボンニュートラル化を達成します。

サプライチェーンにおけるCO₂排出量の削減

パナソニック エナジーはカーボンフットプリントの低減に寄与するサプライヤーとのアライアンス確立にも取り組んでいます。2022年にはカナダの黒鉛製造企業であるヌーボー・モンド・グラファイト社と長期供給契約に関する覚書を締結しました。これにより水力発電など再生可能エネルギー由来の電力比率の高いカナダにおいて“資源採掘から負極材料まで”一貫して生産すること で、CO₂排出量が大幅に削減された負極材料を調達できるようになりました。


循環型社会の実現

地球上の限りある資源を持続可能な形で利用し次の世代に手渡していくことは、事業に多くの天然資源を利用する当社にとって欠くことのできない取り組みだと捉えています。パナソニック エナジーは、今日生まれた子供たちの未来のために、「再資源化の拡大」により新規の天然資源の消費を抑え、「廃棄物の抑制」により環境への負荷を低減しています。加えて材料の生産や製品の廃棄などに係るCO₂排出量削減の観点からも、これらの取り組みを「脱炭素化の実現」と一体で前進させていきます。

パナソニック エナジーの取り組み

再資源化の拡大

これまで電池の素材である正極材料や銅箔に再生材を使用するには、品質やコスト面で高い壁がありました。パナソニック エナジーはこれらの素材を再資源化し、新しい電池の再生材として使用する仕組みの構築を進めています。2022年には米国の電池リサイクル企業であるレッドウッド・マテリアルズ社とEV用リチウムイオン電池のリサイクル正極材および銅箔について売買契約を締結しました。この取り組みにより、再生材の利用率向上だけでなく、現地調達による物流過程および資源採掘時のCO₂排出量の削減にも貢献します。

廃棄物の抑制

2021年には、市販の乾電池においてエシカル消費(商品やサービスの機能的価値だけでなく、倫理的な価値を意識した消費活動)の志向に訴求する商品として、包装材の削減と脱プラスチックに配慮した「エシカルパッケージ」の乾電池の販売を日本国内で開始しました。エシカルパッケージの導入により、プラスチックを含む包装材使用量を従来品と比較して38~70%削減するとともに、包装材の原料⼊⼿・製造・使用・廃棄のライフサイクルでの総CO₂排出量削減にも貢献します。


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